手術のため朝から病院へ行った。10時半には間に合わなかったけど、やはりあえて用事はなかったようだった。でも来てほしかったんだろう。 母は意外なほど落ち着いていた。前の日から落ち着かすために薬を使うらしいが、その薬が効いているようだ。意識ははっきりしているけれど、手術に対する不安は1言も言わなかった。「不安−大丈夫」という会話を繰り返すのかと思っていたので、ちょっと安心した。 手術までに待機している間、今、服用している薬をどこになおしておくかで、いつもの調子でキツい口調で言ってしまった。これから手術という人間になんとひどいことだろう。気の短い人は嫌いなのに、自分がそんなふうに振舞ってしまった。 手術の間の待機時間は疲れた。7時間もじっと座っていた。なんにもしていないのに、疲れてしまった。 |
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