どうしても書きたかったことがあります。 昨秋、陸上関係の人と話をしていたとき、はっきりと「中大には負けません」と言われました。わたしは「いいチームになりましたね」と、持ち上げたわけでもないけど、そう話しかけることからコニュニケーションをとろうとしたのだったと思います。そうして「負けません」発言をされたものですから、わたしは言葉に詰まってしまいました。 まぁ、そう言いたくなるのもわかるけど、そんなに相手を不快にさせるようなことを言わなくてもいいのになぁと、思いました。 どっちが強いとか、弱いとかでなく、あくまでもコミュニケーションの問題として書いています。 そんなことがあったので、「箱根」の成績で中大が上回れたらいいのにと思っていました。中大バカといわれても、何しても、わたしは中大が優勝すると思っていましたから、優勝すれば自ずとその大学より「箱根では上」になるのです。 中大は、優勝できませんでしたが、その大学より順位は上でした。
「強い」って何だろう、と考えてみるといろいろあると思います。陸上でいえば、1万メートルの記録がどうか。28分台の選手が何人いるか。ハーフ3分台は何人か、など。 いろいろと強さを測る尺度はあるけれども、それが大会や競技会の結果にそのまま結びつくものではありません。大会では何が起こるかわかりませんから、「絶対に勝つ」ということはないのです。 だから内心、思っていても「○○には負けません」などと、その関係者に面と向っていうのは、やっぱりやめたほうがいいと思います。コミュニケーションの問題だけではなく「負けない」なんてありえないのですから。 もちろん「負けた理由」はあると思います。でも、競技結果に「たら、れば」をもってきたら、何も語れません。 だから、「ほんとうだったら勝っていた」ということはないのです。そのときに勝ったか負けたか、それだけなのです。 今年の「箱根駅伝」という範囲内では勝ちました。 何が起こるかわからないのですから、安易にそういうことは言わないほうがいいでしょう。 今回の結果が、どうしようもないアクシデントによるものだったとしても、言葉に詰まったわたしとしては、「強いという慢心さが、1ミリでもなかったですか」と、問いかけたいです。
それで教訓は、謙虚さを忘れたらアカンということだと思います。 |
|