今日の日記

ひとりごとのようなこと、書いています。
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...... 2004年05月25日 の日記 ......
■ ようこそ先生、マギー司郎   [ NO. 2004052501-1 ]
夜中の再放送、やらなければならない仕事があるというのに、見入って、涙が止まらなかった。
マジシャンのマギー司郎が生徒たちに与えたのは、マジックとおしゃべり。おしゃべりで笑いをとって、それを隣のクラスの子の前で披露するというのも。
そのおしゃべりの条件が、「自分の欠点を取り入れる」ということ。
生徒たちは、まず、自分の欠点を見つけ出す作業をはじめるが、それはやはりどうしても人に言いたくない。
それを書くまでに随分と時間がかかった。
そして、書いたきたものを司郎さんが、ひとりひとりに語りかけて、そのアドバイスをもとに、彼らは自分の「台本」を考えていく。

なぜ欠点か。
欠点がみえて、それをさらけ出したときに、自分がみえてそれを克服できるようになるそうだ。
司郎さんは、小学生のとき、勉強もできず、体育もできず、とっても辛い時代を過ごされたという。
クラス全員が、マジックを披露したあと、クラスのみんなの前で、これから生きていくなかで、うまくいかないこと、思ったようにいかないことなど辛いことがたくさんあるけど、そのときに今のこの経験を思い出してほしいと。
そう生徒たちに語りかける司郎さんは、今にも涙があふれそう、そしてそれを聴く生徒たちのなかには、涙を流している者もいた。
自分の欠点を見つめること、そうすることで人にやさしくなれるような気がする。
みんな順調そうに楽しそうにやっているけど、でも、それぞれ辛いことだってある。そういうお互いが認められるようになる、そんなメッセージなような気がする。
そして、自分の欠点を自覚することで、不安な気持ちを払拭できること。それは開き直りではなく、自分を見つめることで、じゃあどうすればいいのかがみえてくる。

これはわたしが陸上をみるようになったきっかけとも共通するところがある。
長距離という競技は非情だ。
強いものと弱いものがすぐわかる。
速ければ勝ちで遅ければ負け。
トラックだと周回遅れということもある。
勝てるのは、ほんのわずかなものだけで、多くは自分の負けをまざまざと見せ付けられる。
そういう競技がとっても非情に思えた。
自分の負け、弱さを自覚させられる競技、そういう競技に一生懸命取り組んでいる選手たちを応援したい。
そんな気持ちで、わたしは応援している。

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