野菜普及のシンポジウムへ行った。 こういう集まりは、これまでは消費者が多い印象だったけど、最近は事業者、生産者が多い。 むしろこういう場をリスクコミュニケーションの場と考えていくほうがいいのではと思った。
どんな話をするのか興味のあった大桃美代子さんの話は今ひとつだった。 彼女自身、被災者であり農業の実践者であるにもかかわらず、精神論が先走っていた。 初心者にはそれでいいのかもしれないけど、それだけではもたないから。
わたし自身、あまり役に立たない資格をもっているけど、その資格をもっているから、その分野にとっても詳しいわけではない。 その試験のときに一定レベルの知識をもっていただけで、まだまだ勉強することが多い。 それなのに、なんとか検定のようなものを受けて、知ったかぶりをするのはどうかと思う。 だいたい、なんとか検定の信頼性もよくわからないし。
野菜普及の話を聞いていて、つくづくわたしは農家の家に育ったことに感謝している。 以前はイヤやったのに。 旬の美味しいものを食べていたという経験は、代えがたいものになっている。 そして野菜の下準備に手間をかけることを楽しめる。 この経験は自分だけのもので、人に押し付けることはできないけど、そうやって育った自分がいるから、今の自分がある、そんな気がしている。 |
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