ずっと引きずっている気持ちの悪さも、いろいろなことをどんどんと考えているうちに堂々めぐりになっていって行き詰まっていっているのがわかる。 そのなかでようやくたどりついたことは、やはり自分は何を大切にしているかということだった。 わたしは世の中の役に立ちたいと思っている。 それが何のためかと問われると自信がない。 役に立っている人という評価を得たいからなのかと問われると少し自信がなくなってしまう。 そういう気持ちが全然ないとは言い切れない。 でも、そういう気持ちばかりもっているわけではない。 自分のためだけ、自分のまわりの人だけ、そういう人のことばかりを考えて生きることに満足しているような自分ではないことはわかっている。 それほど小さくはない。
それではどういう形で役に立ちたいと思っているのかというと、わたしにできることというのは、限られている。 そして、それが直截的に役に立つというのではなく、結果的に人を幸せにすることにつながればいいと思っている。
ずっと前、ある舞台を観る前に、このドキドキ感、期待感、それをもたらしてくれる人っていいなぁと思った。 自分もそういう人の心を動かす人になりたいと思った。 自分の原点って、そこにあったのに、そんなことを忘れていた。
自分にないことを嘆くのではなく、自分にできることを伸ばしていけばいいのではないか。 そんな結論じみたことを、今日、わたしは考えた。 |
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